公開二次審査会の様子
2007年2月9日(金)ガーディアン・ガーデンにて、1-click award 部門の公開二次審査が行われました。ほぼ満員、100名近くの方々が見つめる中、6名の審査員がまず21作品を順番に見ながら、講評していきます。各作品のアイデアとそれに対する審査員の語り口に、会場は終始、笑いが絶えませんでした。講評後、各審査員が3作品ずつをピックアップ。その結果、4票を得た「はじめてのクリック」「めざますテレビ」「ルミコ」、3票の「インスタント麺センター」の中から、さらなる議論の末、最優秀賞候補は「はじめてのクリック」「めざますテレビ」の2作品に絞られました。ですが、審査員の評価が3対3の真っ二つに割れてしまい、なかなか決まりません。最後はなんと観客による多数決で決めることに。その結果は…
最優秀賞
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はじめてのクリック
『ワンクリックの快感を、貪欲に愚直に追求した作品』として、「エンドロールまでおもしろい。これがグランプリです」とはじめに言い切った箭内さんをはじめ、各審査員に絶賛を受けました。観客による最終投票では、意外にも(?)男女問わず圧倒的な支持を得て、最優秀賞に輝きました。実は、最終投票を争った「めざますテレビ」も同制作者。新たなスターの誕生でしょうか?人間(カステラA/花岡) |
準優秀賞
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めざますテレビ"ネットで人を起こす"
最終投票によって惜しくも最優秀賞は逃しましたが、この作品は、「クリックが、直接、画面の先にいる人につながっている」というアイデアが、特に内山さんやトム・ヴィンセントさん、カイブツさんに高く評価されました。デザインも、「雑然とした感じが絶妙!これ以上、いじる必要はないよ(箭内さん)」と文句なしの準優秀賞受賞です。人間(カステラA/花岡) |
準優秀賞
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ルミコ
もう1つの準優秀賞は、この作品。「はじめの地味な作業と、その後のハイ・テンションの対照的なところが最高(カイブツ・木谷さん)」という評価をはじめ、前後左右への視点の動き方、操作感の心地よさ、マネキンのポージングや光りぐあいなど、カッコよさでは抜群!という声が多く、一次投票で4票を集めました。坊西伸介 |
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●一次審査通過作品
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最優秀賞
君もCMプランナー
六反孝幸/山本剛太
(企画趣旨)ホットペッパーと言えば、アテレコCM。オリジナルのアテレコCMを一般ユーザーがHotpepper.jpで作るコンテンツ。CMのアテレコを考え、マイクを使って、自分の声でアテレコを録音してもらうことによって、擬似的に映像の制作を体験してもらう。テキストや、せいぜい、写真が中心の日本のCGMに映像を浸透させる。blogやSNSへの貼り付けをサポートし、Webで話題になることを目標とする。また、iPodや携帯電話へのダウンロードをサポートして、実社会でも話題になることを目指す。自分だけの「作品」を見せびらかしたい、という欲求を利用。ネットに閉じこもらない、現実とネットをつなぐコミュニケーション。CMとWebの新たな関係を提案します。
(審査員より)圧巻のプレゼンテーションでした。単なるHot PepperのアテレコCMを利用した企画ではなく、WEBにおけるCGMの現状を入念にリサーチし、独自の仮説をもとに新たな可能性を提案。Hot Pepper.jpの集客だけでなく、日本のWEBコミュニケーションを進化させようという意気込みとスケール感は、まさに最高に値すると高く評価されました。おめでとうございます。
準優秀賞
SMAPが逆アテレコキャンペーン
小山田幸子
(企画趣旨)現在SMAPを使ったCM含むキャンペーン展開をしているホットペッパーならではの企画です。ホットペッパーのWEB促進という点から、CM、本誌告知連動含め、全体のキャンペ-ン展開をWEB集客を中心に企画しています。現在の展開は「昔のSMAPの映像にアテレコをしている」ので、そのホットペッパーのイメージを引き継いだまま、その「SMAPが逆アテレコキャンペーン」として企画しました。
(審査員より)現在のキャンペーンを活かし、さらに高い話題性が見込まれるプランでした。インパクトだけでなく、各飲食店との連携したリアルイベントなど店舗への集客も丁寧に考えられた企画設計。インテグレーテッドプランとして高いクオリティを感じさせられました。
準優秀賞
「赤い唐辛子」キャンペーンサイト構築
佐藤万理
企画趣旨)今年の大きな社会問題の一つとして、飲酒運転問題が挙げられます。そこで、飲み会によって悲しい事件を起こさないために、グルメサイト最大手として飲酒運転撲滅キャンペーンを展開します。題して、赤い羽根募金ならぬ、「赤い唐辛子」キャンペーン(赤=Hot Pepperキーカラー、唐辛子=pepper)。キャンペーンサイトを構築し、「飲酒運転しないぞ」宣言や飲酒運転をしない・させない方法を投稿形式で募集する、ユーザーの参加型コンテンツを充実。参加者には「赤い唐辛子」啓発ツールをプレゼント。また、便利な交通機関検索や代行屋さん検索など、飲酒運転撲滅のためのコンテンツを掲載します。
(審査員より)飲酒運転撲滅というユニークな視点が高く評価されました。一時的なキャンペーンではなく継続的に実施することでHot Pepperのブランディングに効果を発揮しそうな奥深いプラン。新しいファン層の獲得も狙えそうです。